勝ち組トレーダーを本気で目指すために実践すべきこと

目次
 1.相対取引と市場取引
 2.カバー取引とは
 3.市場の時間帯別特性
 4.大多数が損する理由
 5.市場の流動性とは




 相対取引と市場取引

本章では相対取引と市場取引について説明していきます。

株式の場合、東証のような開かれた市場があり、その市場にトレーダーが集まり、各株式が売買されます。このような取引を市場取引と呼びます。

市場取引の特徴としては開かれた場で売値も買値も提示されているので、価格に透明性があることや、常にA株を買いたい/売りたい人が世界中から集まるため、売買が成立しやすいといった点が挙げられます。(流動性があるという言い方をします)

一方FXの場合は株式のように開かれた市場というものは存在せず、直接的には口座を開設したFX業者との個別取引になります。この取引スタイルを相対取引と呼びます。

相対取引の特徴としては価格の透明性が低く、業者側に都合の良い価格提示が行われる余地がある点かと思います。

ではこのような違いを踏まえてトレーダーがFX投資を行う場合に気をつける点や、取引戦略の確立時にどう生かすべきか記載していきます。

1-1.業者選びで注意すること

上記の通り、FXでは業者との個別取引のため、どこまでトレーダーにとって有利な条件で価格が提示されるかという部分についてはFX業者が抱えている顧客数と経営方針によってダイレクトに決まってきます。

顧客が多ければそれだけインターバンク(次章で説明します)にカバーを出す必要がなくなり、顧客の売りと買いをぶつけて相殺させる(マリーと言います)ことで、スプレッドをまるまる収益にできるからです。
(分からない方は顧客が多いほどFX業者側が負担する取引コストを下げられるという事だけ押さえておきましょう。)

そしてその利益を積極的に顧客に顧客に還元させる経営方針を取っている業者であれば、低スプレッドでサービスを提供しているので、まずは始めたい方は顧客数の多さとスプレッドの狭さを軸に業者選定をしましょう。

上記2点のバランスが取れているのと、キャッシュバック制度ありの特典がついているという意味で、私のオススメは以下のDMMFXです。



目的別のオススメ業者については別記事で記載しますが、まずは何でも良いから始めたいという方はDMMFXで初めてみるのと良いかと思います。

1-2.相対取引の特性を生かした投資戦略

少し上級者向けの話になりますが、相対取引である事を逆手にとって収益を上げる戦略で取引することができます。

相対取引ということは常に業者ごとに提示される価格が異なると言うことです。

つまり業者Aでは1ドル120円で取引されているときに業者Bでは1ドル120.1円で取引されている場合が往々にして起こります。

しかし基本的には同じドル円ですから、どこかのタイミングでは一致するはずです。

そこで、安い価格の業者Aでドル円を120円で買って、高い業者Bのドル円を120.1円で売ります。

その後価格が推移していき、122円で業者AとBの価格が一致した時に決済したとします。
その場合の損益は以下の通りです。

業者Aの買いポジション損益:122-120=+2円
業者Bの売りポジション損益:120.1-122=-1.9円
合計損益2-1.9=0.1円=10Pips

上記の通り、この手法で取引すると業者間の価格差をほぼ確実に収益にすることができます。
(この取引手法をアービトラージ、または裁定取引と呼びます。)

この手法で神業的に稼いだことで有名な方が元リーマンブラザーズの先物トレーダーであるくーちゃん氏です。

くーちゃん氏は上記手法で自動売買するプログラムを作成し、3ヶ月で12万Pipsも稼いだという信じられないパフォーマンスを出したそうです。

一方でこのような取引はFX業者から大変嫌われる傾向があります。

通常このようないわゆるボーナスタイムはあっても一瞬なので、自然と高頻度売買になりがちで、FX業者がカバーに出せないような状態になるとトレーダーの利益=FX業者の損失となってしまいます。

また、価格が業者間で乖離しているということはいずれかの業者が意図的にレートを操作している場合もあります。

意図的に操作して価格がずれている場合は、当たり前ですがインターバンクでカバーできない状態になりますのでやはりトレーダーの利益=FX業者の損失という構図になってしまいます。

結果的に難癖をつけられて口座停止の事態になることが多いようです。

しかし美味しい手法であることは間違いないので、口座停止のリスクを取ってでもやってみたい方はぜひチャレンジしてみてください。



 カバー取引とは

前章でも少し出てきましたが、本章ではインターバンクとカバー取引について説明していきます。

個人投資家が直接的に関係する部分ではありませんが、FX業者の業務の裏側を知っておくと、思わぬトラブルを避けたり、新たな手法のアイディア発見につながることもありますので、抑えておきましょう。

個人投資家がドル円の買いポジションを建てた時に何が起こるかを例にとって説明しておきます。

Aさんはドル円を100円で10000通貨分買いポジションを持ったとします。

その後、価格がみるみる上昇し、ドル円が105円になった時、Aさんはポジションを決済します。

その時のAさんは(105-100)×10000通貨=5万円の利益を得ます。

ではFX業者の方はというと、Aさんに利益を5万円払わなくてはいけないため、-5万円になってしまいます。(シンプルな例にするためにスプレッドは無視します。)

つまりFx業者は何もしないと、個人投資家の利益=FX業者の損失となってしまい、利益相反の関係になってしまいます。(これこそがただの仲介業者である市場取引の場合と、自身が取引主体となる相対取引の違いになります。)

しかしそれだと、稀に出現するカリスマトレーダーが出てきた時にあっという間にFX業者は破綻してしまいます。

そこで各FX業者は証券会社や銀行に顧客と同じオーダーを出します。(通常は複数のポジションをまとめて一つのカバーを出しますが、話をシンプルにするために1対1の例で説明します。)

つまり先の例でAさんから10000通貨分のドル円買いオーダーが出た場合、同じ取引条件で別の証券会社や銀行にオーダーを出します。

そうすることでAさんが5万円の利益を出した場合、他の証券会社に出していた同じポジションも5万円の利益を出しているため、その利益を個人投資家に支払います。

逆に個人投資家の取引結果がマイナスの場合は、個人投資家の口座残高から確定したマイナス分の金額を引き出し、他の証券会社に出していた同じポジションの損失分に手当てします。

そのようなプロセスを踏むことで、FX業者は個人投資家の損益とは関係なく手数料(スプレッド)分だけ稼ぐビジネスをしているわけです。

そして、このようにFX業者が他の証券会社や銀行に注文することをカバー取引と言い、取引相手である銀行や証券会社のことをインターバンクと言います。

実際にはインターバンクという市場があるわけではなく、各FX業者が個別に契約を結んでいる銀行や証券会社に一斉にオーダーが飛び、逆オークションのようなもの行われ、最もFX業者にとって有利な価格を出したところで約定するような流れになります。

もちろんFX業者がカバーで出した注文にもスプレッドがかかるので、FX業者は自社のスプレッドをインターバンクのスプレッドよりも広めに取り、そのスプレッド差が収益になります。

ここまで聞くと「FX業者ってノーリスクの美味しい商売じゃないか?」と思う方がいるかもしれません。

しかしギリシャショックの時のような相場が激変する時には、顧客から大量の注文を受けたにも関わらず、インターバンクがプライスを提示してくれず(取引拒否)、カバーできずに大損する場合もあります。

またはカバーはできていても、個人投資家が大損し、追証(預けていた証拠金では足りず、追加で徴収が必要な場合)の支払いを拒否すると、カバー取引でFX業者自身が出した損失を手当てできずにそのままFX業者の赤字になります。

このような事態が同時に発生するため、相場が大きく動く時にFX業者が破綻する話が後を絶ちません。





 市場の時間帯別特性

では市場の時間帯別特性について、記載していきます。

この部分はデイトレードで取引する方には非常に重要な部分になりますので、抑えておくようにしましょう。

為替相場は基本的に週末を覗いて24時間動いています。しかし世界の主要株式市場との連動も高く、かつそれぞれ異なる特色を持った市場参加者が参戦してくるため、大まかに3つの時間帯に分けて語られることが多いです。

まず日本人にはお馴染みの朝9時に株式市場が開くと同時に東京時間が始まります。東京時間では多くの実需に絡む為替取引が活発的に行われます。

また、欧州や米国が夜中であることもあり、投機筋の参戦は少なく、結果的にそれほど値動きが大きくならない傾向があります。そのため逆張りに適した相場であると言えます。

その後日本時間で夕方の17時あたり(サマータイムかどうかによって、若干時間は前後します)から、ロンドン市場が始まり、欧州勢が参加してきます。

欧州勢は投機筋がかなり支配的な様相を見せ、一気に値動きが活発化してきます。そのためブレイクアウト系の手法を適用するならこの時間が適していると言われています。

そして日本時間の21時頃から、最後の米国時間が始まり、ロンドンよりもさらに強力な資金力を持った投機筋が参加してきて、値動きがさらに大きくなります。

このように各時間帯によって特性が異なりますので、自身で取引する場合、あるいは手法を探す場合にはこのように時間帯で区切ってみて分析してみると面白いことがわかるかもしれません。

なお、このような時間帯別特性に加えて、さらに季節別の特性や、その詳細については以下の書籍でより詳しく紹介されています。



この点の話は元インターバンクの為替ディーラーの方の情報が非常に参考になるので、こういった書籍で知識に肉付けを行い、取引手法を開発する際の種にしていきましょう。



 大多数が損する理由



投資を経験された多くの方が「まるで自分の取引を誰かに見られているんじゃないか?」と思われるぐらい、次々と負けることを経験されているのではないでしょうか。

これは全く気のせいではなく、実際に多くの素人の方が買いか売りのどちらか一方向に傾いたときは、プロはすかさず大多数を損させる方向に大規模資金を投入し、損切りさせることで大きく儲けようとする動きが多くみられます。

また、1分足や5分足などの短い足では誰かの意図によって相場が操縦されやすくなるため、1時間足以上の足を使うようにしましょう。

他の原因としてスプレッド負けしていることも挙げられます。

スプレッドは金額としては大したことがないので軽視されがちですが、スプレッドを取られることによって、本来上がるか下がるか50%のはずが48%ぐらいに下がります。

この状態で取引を繰り返すと買ったり負けたりしながら徐々に資産は減少していくことになります。

これはカジノのプレイヤーが負け続け、胴元が勝ち続ける理由と全く同じです。

このような状況の中、個人投資家が勝つためには期待値が1を上回る場合の時のみ取引するようにするしかありません。

ぜひ自分の戦略を作り上げ、作り上げたルールに乗っ取って売買するようにしましょう。



 市場の流動性とは

最後に市場の流動性について説明していきます。

投資において、自分の売買しているものを他に売買しているプレイヤーが多いか少ないか、ということが自身の取引コストに直接影響を及ぼしますので、しっかりと把握しておきましょう。

例えば、オセアニア時間と呼ばれる東京時間で深夜から朝方にかけては世界の主要株式市場が開いておらず、市場参加者が少ないため、売買量がかなり少なくなります。

インターバンクの章で説明した通り、FX業者もインターバンクにカバーを出すわけですが、自分と反対のポジションで売買しようとしているプレイヤーを見つけづらい場合、売買自体を拒否されたり、リスク代金としてスプレッドをたっぷり取られる事態が発生します。

また、売買量が少ない銘柄は少し大きなオーダーが入ると価格が飛びやすく、大変ハイリスクハイリターンな投資商品になります。(一例としてはポンド円が挙げられます。)

初心者の方は夜中~朝方の時間とマイナー通貨ペアへの投資は控え、ドル円やユーロドルをトレードするようにしましょう。

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